明日誰かにおすすめしたくなる極上B級映画その1

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B級映画という言葉を聞いたことはありますか?
大概の方は聞いた事があるでしょう。

ただし、このB級映画の本来の意味が、30年代〜50年代にかけてアメリカで製作された大作映画(A級映画)の二本立て興行として低予算・短期間・上映時間限定で製作されたものだと知っている方は少ないのではないでしょうか。

現在では、『あまり面白くない映画』という意味で使われる事が多いですよね。
ちなみに私は、『あまり知られていない味がある映画』といい意味で使っております。
今回は、そんな極上のB級映画と出会うべく年間200本程映画を観ている私がおすすめする作品を1本紹介させていただきます。

『サマリア』(2004)

社会人になったばかりの頃に観た衝撃的な映画として、今も良く映画を観る方におすすめしている作品。
この作品を皮切りに鬼才キム・ギドク監督の作品はほとんど観ましたが、この作品だけは別格でした。
何回も見返す映画ではなく、見終わった後しばらくしんどいなぁと感じる映画です。

父と二人暮らしの女子高生・ヨジン(クァク・チミン)の親友・チェヨン(ソ・ミンジョン)は援助交際をしていて、ヨジンはそれを嫌いながらも、彼女が心配で見張り役として行動をしていた。しかしヨジンが見張りを怠ったすきにホテルに警官の取締りがあり、その手から逃れようとチェヨンは窓から飛び降りてしまう。

(Yahoo! Japan 映画より引用)

そこから物語が動きだします。
互いに惹かれ合う2人の少女の切なく刹那的な映像と、対称的にバイオレンスな描写が一つにうまく溶け合っている作品です。
友人を思う少女の少し歪んだ愛の形と、子を思う親の力強さが惜しげもなく表現されてます。

とにかく映像が綺麗で、どの場面で一時停止しても1枚の写真として成り立つ。
それ程美しいと初めて思った作品です。

ぜひご堪能ください。

今後も定期的におすすめ映画を紹介していこうと思いますので、お楽しみに。

【余談】
映画をよく観るようになったのは、私の父親が映画の副監督をやっていた経験があり、実家に山のように映画のVHSがあった事がきっかけです。
ある日タイトル無しのVHSを観たところゴリゴリのSM系AVだった衝撃話はまたの機会に。

それでは。

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